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競争激しい最新設備の世界!『世界最大級の塗工紙』

世界最大級の洋紙

世界最大級の洋紙

第1展示室に入ってすぐ右上の壁に、「世界最大級の洋紙」と説明がある大きな白い紙が吊るしてあるのが目に入ります。ここで上を見上げているお客様を見かけると、私は「これは、塗工紙といって、新聞の折込チラシなどによく使われる紙ですよ」と声を掛けます。この紙は幅933cmもある大きなもので、王子製紙(株)富岡工場の高速広幅オンマシンコーターで抄造された紙を一部切り分けてもらった実物です。展示された紙は、ワイヤー幅10mで1秒間に約30mのスピードでつくられています。

この最新鋭の塗工紙製造設備が出来た2008年頃、日本国内では4社がほぼ同じ仕様の設備を立ち上げました。生産する紙は、雑誌やチラシによく用いられる「軽量コート紙」や「微塗工紙」で、抄紙・塗工・カレンダー(紙の表面を滑らかに光沢を出す処理)までの一連の工程を連続して行うことができる設備です。

大型生産設備のメーカーは、フィンランドのMetsoとドイツのVoithが有名です。この2社は、世界中で顧客が要望する設備の導入全般を、豊富な経験を基に請け負っています。高品質でコスト競争力のある紙を、高い効率で生産するため、紙パルプ産業各社は、設備メーカーをはじめ、関連する抄紙ワイヤー、フェルト、薬品メーカー等と常に技術革新を模索しています。各社それぞれの独自性、技術、ノウハウをいかに発揮していくのか、まさに今、その真価が問われていると言えるでしょう。

(解説ボランティア 岡本正豪さん
『紙博だより』第50号(平成24年年4月発行)より再録

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