第二次世界大戦の最中であった昭和18年(1943)10月、博物館の前身となった王子製紙株式会社の「紙業史料室」が開設されました。当時、王子製紙の社員であった成田潔英が実現させたもので、会社創業以来の古文書・資料に加え、成田が戦争中に苦心して集めた手漉き和紙の標本や和洋紙文献・資料が収蔵されていました。

しかし、昭和20年、米軍による無差別空襲によって、王子地域は壊滅的な被害を受け、工場の大部分が焼けてしまいました。奇跡的に戦火を免れた資料を収め、唯一焼け残った電気室を改築して誕生したのが、「製紙記念館」(後の紙の博物館)です。