ミニ展示「伝承切紙」
会期:2024年9月10日(火)~11月30日(土)
会期:2024年9月10日(火)~11月30日(土)
今回のミニ展示では、紙を切って作られる「切紙」の中でも手工芸品とは異なり、宗教儀礼や年中行事で用いられる「伝承切紙」と呼ばれるものをご紹介します。一年の幸福を授けてくださる「年神様」をお迎えするための正月飾りや、神楽を奉納する際の舞台飾りなどが代表例です。
伝承切紙は神聖であるだけでなく、造形的にも大変素晴らしいものです。祭祀の場で使われるという性質や地域性、住環境や生活スタイルの変化などで、目にする機会が少ないかもしれませんが、このささやかな展示が切紙文化の一端に触れる機会となれば幸いです。
宝来「壽」
大飾り(宮城県石巻市 飯野山神社)
【関連イベント】高野山宝来づくり体験会 10月14日(月・祝)は こちら
会期:2024年7月13日(土)~9月1日(日)
「紙」は、歴史や文化、芸術などを伝えるのに大きな役わりをしてきただけでなく、とても身近なものです。
朝起きてからねるまで、毎日いろいろな紙や紙製品に囲まれていますね。 もし、紙がなかったら大変です!
そんな、なくてはならない紙の基本や、家でもできる実験をごしょうかいします。
今年の夏は、「紙」の自由研究にちょう戦してみませんか?
紙の原料 木材チップ
センイの様子 牛乳パック
水を入れたペットボトルに
トイレットペーパー(左)とティシュペーパー(右)
を入れて30回ふった後
会期:2024年5月21日(火)~6月30日(日)
紙の博物館創立記念日6月8日にあわせて、当館のあゆみと重要収蔵品を数点紹介します。
紙の博物館外観(旧館) 昭和34年(1959)頃
会期:2024年 3月16日(土)~5月12日(日)
今年7月3日、20年ぶりに新しい「日本銀行券」が発行されます。その新紙幣の壱万円札の肖像には、渋沢栄一が採用されました。渋沢は、日本の近代経済社会の基礎を築いたことで知られますが、一橋領の藩札の発行や、新貨条例・国立銀行条例などの制度づくり、洋紙製造会社の立ち上げなど、紙幣の発行や流通においても、大変重要な役割を果たしました。
本展示では、紙幣が日本において本格的に使用されるようになった、江戸時代のいわゆる藩札と、現在に通じる円を単位とした近代紙幣について、渋沢栄一との関わりなども交えてご紹介します。素材としてほとんど価値のない紙が紙幣として流通するためには、何よりも信用が第一です。身近でとても奥深い紙、紙幣について考えてみましょう。
藩札漉込型紙と藩札原紙・藩札(松江藩)
渋沢栄一(古希/1909年):渋沢史料館所蔵
新壱万円札肖像の参考とされた写真
錦絵「東京海運橋第一国立銀行の全図 并に近円の市中一覧の図 」
会期:2024年 1月6日(土)~2月25日(日)
正月飾りは、一年の幸福を授けてくださる「年神様」をお迎えするためのものです。門松、しめ縄、鏡餅などは一般的ですが、特別な切紙を正月飾りとして用いる地域が全国各地にあります。地域に根ざした伝承切紙の正月飾りをご紹介します。
新潟県佐渡市
会期:2023年9月16日(土)~12月17日(日)終了しました
明治6年(1873)、渋沢栄一の提唱によって誕生した抄紙会社。その設立150年の節目に、日本の近代製紙業の原点ともいえる抄紙会社のあゆみと、東京・王子で開業した工場跡地が洋紙発祥の地として受け継がれた歴史を紐解きます。
企画展の展示図録をミュージアムショップにて販売中。(1000円(税込))
写真「抄紙会社開業式」/明治8年12月16日
錦絵「古今東京名所 飛鳥山公園地王子製紙会社」
明治16年(1883)/歌川広重(三代)画
銅版画「王子製紙会社略図」
明治10年/歌川房種(村井静馬)画
会期:2023年7月15日(土)~8月27日(日)終了しました
「おもちゃ」という言葉は「手に持って遊ぶもの」という意味から生まれた言葉だといいます。時代や世相を反映して、様々なおもちゃが普及・流行してきましたが、身近な素材である紙を使ったおもちゃは、古くから親しまれています。
紙は、とても薄く軽いのに、丈夫でしなやかです。文字や絵を書いたり印刷するのに適しているだけでなく、切る、貼る、折る、丸めるなどの加工がとてもしやすく、さらに安価で、大量に作ることができます。このような紙の特徴を利用して、多くの紙のおもちゃが作られてきました。
本展示では、みんなで楽しむカルタ・すごろく・めんこや、作って楽しむペーパークラフトや着せ替え、凧や人形など郷土玩具として伝わっているものなど、さまざまな紙のおもちゃをご紹介します。
紙は植物繊維から作られ、リサイクルしやすいだけでなく、環境負荷が少ない素材として見直されています。ゲーム機や電子玩具などとは違う、紙のおもちゃの持つ独特の風合いや温かみ、手軽さなど、あらためてその魅力に触れてみませんか。
すごろく「尋常一年優等生新年大附録 乗物動物双六」
ぬりえ(きいち、まつお、ふじの)
輸出用おもちゃ(卵からヒヨコ)
※新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため、今後予定されている弊館事業について、変更・中止の可能性があります。随時、弊館ホームページおよびSNSをご確認くださいますようお願い申し上げます。
会期:2023年5月30日(火)~7月2日(日)終了しました
紙の博物館創立記念日6月8日にあわせて、当館のあゆみと重要収蔵品を数点紹介します。
紙の博物館外観(旧館) 昭和49年(1974)
会期:2023年3月18日(土)~5月14日(日) 終了しました
江戸・東京は紙の一大消費地であるだけでなく、多くの紙の生産・加工地でもありました。浅草紙、軍道紙などの東京産の紙や、江戸唐紙、江戸千代紙、江戸玩具など、多様な江戸・東京の紙文化をお楽しみください。
会期:2023年1月25日(水)~3月5日(日) 終了しました
当館所蔵資料の中から、紙製のおひなさまを展示。
流しびな
大:田村武蔵作/鳥取県/昭和47年(1972)
小:信夫規安作/鳥取県/昭和57年(1982)
※新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため、今後予定されている弊館事業について、変更・中止の可能性があります。随時、弊館ホームページおよびSNSをご確認くださいますようお願い申し上げます。
会期:2022年9月17日(土)~2022年12月18日(日) 終了しました
明治8年(1875)12月16日、近代日本経済の父として知られる渋沢栄一の主導によって、東京・王子に大規模な西洋式製紙工場、抄紙会社(しょうしがいしゃ)が開業しました。
抄紙会社は、現在の王子ホールディングス株式会社、日本製紙株式会社のルーツであり、日本の製紙業界だけでなく、王子地域の発展にも大きな影響を与えました。
本展では、来年2023年に抄紙会社が設立されてから150年となるのを前に、抄紙会社設立から開業式前後の時期を取り上げ、王子に近代製紙業が花開いた背景を、当時の史料と共にご紹介します。
プレスリリース
ミニ展示「抄紙会社開業」展示概要 2022年8月28日公開
ミニ展示の広報写真の貸出については、「取材・撮影・画像のご利用について」の「抄紙会社(王子工場)関係画像貸出について」をご覧下さい。
抄紙会社開業式(明治8年12月16日)
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会期:2022年7月16日(土)~2022年8月28日(日) 終了しました
※新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため、今後予定されている弊館事業について、変更・中止の可能性があります。随時、弊館ホームページおよびSNSをご確認くださいますようお願い申し上げます。
会期:2022年5月24日(火)~7月3日(日) 終了しました
製紙博物館(昭和34年頃)
※新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため、今後予定されている弊館事業について、変更・中止の可能性があります。随時、弊館ホームページおよびSNSをご確認くださいますようお願い申し上げます。
会期:2022年3月19日(土)~2022年5月15日(日) 終了しました
「紙」の可能性を追求し自由な発想で生み出された創作をテーマにしたコンペティション「紙わざ大賞」。ペーパーアートのコンテストとしては最も古く、2021年に30回を迎えたこのコンペは、クリエイターや学生、クラフト作家などの登竜門としても知られています。もとは、1991年静岡県島田市の市民団体「島田紙わざ探検隊」によって始められ、現在は特種東海製紙株式会社が主催し、製紙メーカーや販売商社も協賛しています。
紙が使用された作品で、平面、立体などの形態は問わず、使い方は自由という条件のもと、毎年、全国から数百点の作品が寄せられています。使用される紙は、色や模様が豊富で、風合い、手ざわりに特徴を持たせたファンシーペーパーをはじめ、新聞紙、ダンボール、和紙など多種多様な紙が使用されています。しなやかさやハリ、強さなどを合わせ持つ「紙」という素材だからこそできる作品や、本当に紙でできているの?と驚かされる作品など、様々な「かみわざ」の世界を、この機会にどうぞお楽しみください。(*会期中、展示替えを予定しています)
主催:紙の博物館/特種東海製紙株式会社
協力:王子エフテックス株式会社/新生紙パルプ商事株式会社
株式会社竹尾/平和紙業株式会社
第30回大賞「示相化石 S-4」榎本大翔
第24回大賞「紙堆朱」溝田康浩
第22回大賞「風景の宅配便」安田誠一
※新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため、今後予定されている弊館事業について、変更・中止の可能性があります。随時、弊館ホームページおよびSNSをご確認くださいますようお願い申し上げます。
テーマ展 「切紙(きりがみ) ~東北地方の正月飾りを中心に~」
会期:2021年12月4日(土)~2022年2月27日(日)終了しました
展示概要
今テーマ展では、当館所蔵の信仰と関わりの深い紙・紙製品の中から「切紙」を紹介します。正月、神楽、祭、盆など、神仏と人々が通じようとする場面には、しばしば切紙飾りが見られます。その多くは白い紙にさまざまな図柄が切り出され、清らかに美しく、神を迎える場を演出しています。宮城・新潟・宮崎など全国各地に散見されますが、オカザリ・ハカマガミ・エリモノなど、それぞれ名称が異なり、図柄も多様です。その中でも東北地方には大変豊かな切紙文化が伝承されており、特に正月飾りが特徴的です。
今回は、東北地方の正月飾りを中心に展示します。人々が紙に込めた思いを「切紙」を通して、感じていただければ幸いです。
切紙[切り透かし]「金包」福島県二本松市 養泉院
切紙[紙しめ]「アミ」宮城県気仙沼市 琴平神社/[御幣]「水神」「稲荷神」「御年神」岩手県北上市 江釣子・八坂神社
会期:2021年9月18日(土)~11月7日(日)終了しました
日本の近代化に貢献した渋沢栄一翁は、明治維新後の日本の発展のために紙が必要であると考え、西洋式の大規模な製紙工場「抄紙会社」を東京・王子に設立しました。
その後、王子周辺に各種の工場が次々に興り、一大工業地として急速に発展しました。製紙関連工場が多かったことから、後に「洋紙発祥の地」と呼ばれるようになります。そのきっかけを作ったのは、抄紙会社だったのです。
本展示では、抄紙会社の設立から経営まで主導的な役割を担い、近代製紙業のリーダーとして活躍し、今日の製紙業の基礎を築いた渋沢栄一翁の苦難と挑戦を追い、王子の地に残された足跡を辿ります。
抄紙会社開業式(明治8年12月16日)
錦絵「古今東京名所 飛鳥山公園地王子製紙会社」
(歌川広重(三代)画/明治16年)
関連書籍の販売
「渋沢栄一と近代製紙業 ―渋沢翁が語った草創期の困難と挑戦」
渋沢栄一が、近代製紙業のはじまりについて後世に語った貴重な談話「王子製紙株式会社回顧談」を、注釈付きで全文翻刻しました。(販売価格:1000円(税込))
「渋沢栄一と近代製紙業 ―渋沢翁が語った草創期の困難と挑戦」注文申込書
紙の博物館には、紙・パルプ・製紙業・和紙およびその周辺分野の図書・雑誌を所蔵する紙の専門図書館があります。どなたでもご利用いただけます。(※原則予約制)
企画展「渋沢栄一と近代製紙業~洋紙発祥の地・王子のはじまり」(2021年9月)に関連する文献リストを公開しました。
メディア掲載
NHK「青天を歩け!」ホームページで、「王子製紙株式会社回顧談」をご取材いただきました。
【動画】→【もっと見る】→【動画「知識なくして興隆なし 渋沢栄一が赤字の製紙業を続けた理由」(6/25公開)】をご覧下さい。
会期:2021年3月16日(火)~8月29日(日)終了しました
身近な紙製品から紙の特性、可能性を知り、
持続可能な社会に向けて、
日々のくらしの中でできることを考える
紙は発明以来、2000年以上にわたって人類の文化、文明、歴史を支えてきました。世界的な製紙大国である日本ですが、紙の需要は近年減少が続いています。特に、情報通信技術の発達によって、新聞や印刷・情報用の紙の需要の落ち込みは大きく、昨年より続くコロナ禍の中で、「ペーパーレス化」にさらに拍車がかかっています。
その一方で、トイレットペーパーやティシュペーパーの買い占め騒動などにより、生活必需品である紙製品の重要性が改めて表面化しました。また、世界的な脱プラスチックの流れの中で、紙製品への期待も高まっています。
私たちは普段目にしているものだけでなく、見えないところ、気付かないような姿でも、多くの紙製品に囲まれ、それらに支えられて便利で快適な生活を送っています。本展が、普段は気にも留めないような身の回りの紙製品をとおして、紙という素材の特性、汎用性、奥深さ、可能性などを感じるとともに、地球環境問題という大きな課題に、私たちが日々のくらしの中でできることを考えるきっかけとなれば幸いです。
さまざまな紙製品
災害時に活躍する段ボールベッド
【写真提供:全国段ボール工業組合連合会】
会期:2020年10月24日(土)~2021年2月23日(祝)終了しました
【会期中、2回展示替えを行います】
第Ⅰ期:10月24日(土)~11月28日(土)/第Ⅱ期:12月1日(火)~2021年1月16日(土)/第Ⅲ期:1月19日(火)~2月23日(祝)
創立70周年、紙の博物館の名品を展示します
紙の博物館は、創立以来「洋紙発祥の地・王子」に設立された紙の専門博物館として、日本の製紙産業に関わる資料を受け継ぎながら、伝統的な和紙に関する資料も収集、保存してきました。新館移転以来20余年ぶりとなる本特別収蔵品展では、重要資料を中心に、多彩な紙関係資料の数々をご紹介します。
第Ⅲ期 展示品リスト(展示終了)
第Ⅱ期 展示品リスト(展示終了)
第Ⅰ期 展示品リスト (展示終了)
イベント 紙の工場跡地を歩く(終了)
日時:11/21(土) 10:30 ~ 12:00 終了しました
定員:6名 費用:無料(入館料のみ)
申込:ホームページより(10/21(水)申込開始)
明治初期に、渋沢栄一が提唱し、経営を主導した「抄紙会社」(後の王子製紙王子工場)があった王子駅周辺を、学芸員とともに散策し、明治時代から戦後までの歴史を振り返ります。
ダウンロード
肉筆画「飛鳥山の景」三代歌川広重画/明治初期
仿澄心堂紙/清朝乾隆帝時代(1735~95)
渋沢栄一書簡(部分)/明治9年(1876)
※新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため、今後予定されている弊館事業について、変更・中止の可能性があります。随時、弊館ホームページおよびSNSをご確認くださいますようお願い申し上げます。
会期:2020年6月2日(火)~10月4日(日) 終了しました
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年3月17日(火)からの開催を延期しておりましたが、
6月2日(火)より、会期を変更して開催いたしました。
「金唐革紙」は、中世ヨーロッパで王侯貴族の城館の壁、天井などに使われた装飾革である金唐革を、明治初期に和紙で模造した「擬革紙」の一種です。壁紙としてヨーロッパへ盛んに輸出された他、鹿鳴館をはじめ明治期から昭和初期にかけての近代建築の壁などを彩りました。昭和中期に、金唐革紙の製法は一時途絶えましたが、上田尚氏が金唐紙研究所を創設し、当館所蔵の金唐革紙製作用版木ロールなどを用いて「金唐紙」として復原しました。現在は国選定保存技術者に認定され、各地の重要文化財建造物の金唐紙製作に携わられています。
本企画展では、金唐革紙制作に用いる精緻な彫刻を施した版木ロールや明治時代に製作された金唐革紙の見本など、当館所蔵資料を中心に展示すると共に、上田氏が復原・創作された金唐紙作品も併せて紹介いたします。
※新型コロナウィルスの感染防止・拡散防止のため、今後予定されている弊館事業について、変更・中止の可能性があります。随時、弊館ホームページおよびSNSをご確認くださいますようお願い申し上げます。
金唐革紙切見本(明治時代)と版木ロール
鹿鳴館壁紙復原金唐革紙
会期:2019年3月16日(土)~6月9日(日) 終了しました
宮城県白石市周辺は江戸時代から和紙の産地として知られ、白石の和紙は「白石三白」(和紙・温麺・葛)の一つとして白石城主・片倉家による奨励・保護のもとに発達しました。強度と耐久性に優れた白石の和紙は、紙布や紙衣(紙子)にも加工され、紙布は伊達家から幕府や朝廷への献上品にもなりました。
明治期以降、白石和紙も他の産地と同様に衰退の一途を辿りましたが、そんな中、片倉家当主の片倉信光は、地元の呉服問屋であった佐藤忠太郎と紙漉き職人の遠藤忠雄とともに、「奥州白石郷土工芸研究所」を結成します。研究所では、白石の伝統文化の調査・研究が行われ、紙布織りの復活をはじめ、白石和紙の復興に尽力しました。
本展では、白石の和紙の歴史や製法と、一度は衰退したその伝統を復興させ、今につなげた奥州白石郷土工芸研究所の活動の一端を、紙布・紙衣を中心にご紹介いたします。
白石の和紙展トークショー「白石紙布の復興と奥州白石郷土工芸研究所」