開催中の企画展・ミニ展示

企画展 「藩札から近代紙幣へ ―渋沢栄一、新壱万円札の顔となる!」

会期:2024年 3月16日(土)~5月12日(日)

今年7月3日、20年ぶりに新しい「日本銀行券」が発行されます。その新紙幣の壱万円札の肖像には、渋沢栄一が採用されました。渋沢は、日本の近代経済社会の基礎を築いたことで知られますが、一橋領の藩札の発行や、新貨条例・国立銀行条例などの制度づくり、洋紙製造会社の立ち上げなど、紙幣の発行や流通においても、大変重要な役割を果たしました。

本展示では、紙幣が日本において本格的に使用されるようになった、江戸時代のいわゆる藩札と、現在に通じる円を単位とした近代紙幣について、渋沢栄一との関わりなども交えてご紹介します。素材としてほとんど価値のない紙が紙幣として流通するためには、何よりも信用が第一です。身近でとても奥深い紙、紙幣について考えてみましょう。

藩札漉込型紙と藩札原紙・藩札(松江藩)

渋沢栄一(古希/1909年):渋沢史料館所蔵

新壱万円札肖像の参考とされた写真

 

 

錦絵「東京海運橋第一国立銀行の全図 并に近円の市中一覧の図 」