会期:2025年9月20日(土)~11月30日(日)

「今様見立士農工商 職人」

「今様見立士農工商 商人」
17世紀に墨摺りの一枚絵として始まった浮世絵版画は、18世紀中ごろに多色摺りの「錦絵」が誕生し、高度に発達しました。現在では日本を代表する美術品として認識されていますが、当時の人々にとっては、今でいう雑誌や広告、ブロマイドのような大衆メディアとして、日々の暮らしに密着した情報媒体でした。
本展示では、浮世絵版画がどのように作られたのか、版元・絵師・彫師・摺師などの役割や製造工程を中心に取りあげます。とかく絵師にばかり注目が集まりがちですが、浮世絵版画は多くの力を結集してはじめて完成される総合芸術であること、版画という表現方法ならではの素晴らしさ、美しさがあることをご紹介します。
また、当館の立地する王子・飛鳥山は、桜をはじめ四季を通じて楽しめる江戸近郊の行楽地であり、名所として数多くの作品に描かれましたが、明治以降は製紙工場がそのモチーフとしてしばしば登場します。2025年は王子に製紙工場が開業して、ちょうど150年の節目。江戸から明治へと移りかわった名所・王子に関する作品も展示します。
【一部作品の展示替えあり 前期:9/20(土)~10/26(日) 後期:10/28(火)~11/30(日)】
会期:2025年12月13日(土)~2026年3月1日(日)
和紙を木型に貼って、乾燥して型を抜き、彩色される張子細工。
干支人形を中心に、素朴で個性的な張子を紹介。
会期:2026年3月14日(土)~5月17日(日)[予定]
日本の折り紙を芸術の域にまで高め「ORIGAMI」として世界に広めた
創作折り紙作家・吉澤章(1911-2005)の作品を紹介。