明治17年(1884)、熊本市に生まれた成田は、アメリカのディポー大学を卒業後、日米貿易関係の仕事に携わり、34歳で帰国して王子製紙に入社しました。得意の英語を活かし、海外用品の購入の仕事に従事しました。株式会社千代田組に出向の後、販売課に復帰しましたが、業界は不況の最中で、成田の仕事はありませんでした。考えた末に、成田は和洋紙文献開拓の仕事を提案し、編集事務に就くことになりました。

成田は、処女作となる『日本紙業綜覧』を昭和12年(1937)に著した後、和洋紙に関する著作を次々と発表し、博物館設立を胸に秘めながら、紙業史料室を開設しました。

念願の博物館は、昭和25年6月8日に「製紙記念館」(後の紙の博物館)として開館し、成田は初代館長として就任しました。そして昭和45年以降、生涯に亘って名誉館長を務め、収蔵品の充実、和洋紙界の振興、研究員の育成、国際交流などに尽くしました。

昭和25年(1950)6月 製紙記念館 開館(東京都北区堀船1-1-8)間もなく財団法人の許可を得る

11月 日本博物館協会に加入
昭和27年(1952)博物館法による登録博物館(第四号)として認定
昭和28年(1953)「製紙博物館」と改称
昭和40年(1965)「紙の博物館」と改称
平成10年(1998)飛鳥山公園の中に「飛鳥山3つの博物館」のひとつとして新装オープン
平成19年(2007)産業考古学会から当館所蔵の抄紙会社創業当時の図面8点が「産業考古学推薦産業遺産」に認定される

当館の収蔵物全体が経済産業省より「近代化産業遺産群」の「構成遺産」に認定される
平成21年(2009)公益財団法人の認可を得る
平成32年(2020)創立70周年を迎える

建築

建物構造 鉄筋コンクリート

階数   地下1階 地上4階

建築面積 492.13㎡

延床面積 2,267.74㎡

竣工 平成9年(1997)2月

平成11年(1999)

「東京建築賞」優秀賞 一般部門(社団法人東京都建築士事務所協会)受賞。(飛鳥山3つの博物館「北区飛鳥山博物館」「渋沢史料館」「紙の博物館」)

運営

紙の博物館は、製紙関連の会社を中心に、約140社の維持会員会社の協力を受け、公益財団法人として運営されています。

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