紙の博物館では、抄紙会社設立150年となる今年2023年の秋、企画展「抄紙会社150年―洋紙発祥の地・王子」の開催を予定しています。
企画展の開催に先立ち、このページでは、関連情報をお伝えしていきます。
錦絵「古今東京名所 飛鳥山公園地王子製紙会社」
明治16年(1883)
今年2023年から遡ること150年 ─ 明治6年(1873)2月12日、近代日本経済の父として知られる渋沢栄一の主導により、抄紙会社(後の王子製紙(株)王子工場)が設立されました。
抄紙会社は、西洋式の技術と機械によって洋紙を製造する会社で、現在の王子ホールディングス(株)、日本製紙(株)のルーツであり、また日本の近代製紙業の原点となる会社です。
明治8年(1875)12月16日、2年の準備期間を経て、東京・王子に抄紙会社の工場が開業し、印刷用紙や筆記用紙を製造し始めました。
この工場をきっかけに、王子地域は東京の一大工業地帯として発展していきます。
そして、抄紙会社が、明治初期において規模の大きな工場を早い時期に操業したことから、その跡地に「洋紙発祥之地」記念碑が建てられました。
紙の博物館では、抄紙会社設立150年に関わる企画展の開催など、各種事業を計画しています。
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更新履歴
・2023年8月17日 「抄紙会社関係の資料をみる」に 1件追加
・2023年7月15日 「抄紙会社関係の資料をみる」に 1件追加
企画展チラシを追加
・2023年6月15日 「抄紙会社関係の資料をみる」に 1件追加
・2023年5月30日 「抄紙会社関係の資料をみる」に 1件追加
・2023年4月15日 「抄紙会社関係の資料をみる」に 1件追加
・2023年3月21日 「抄紙会社関係の資料をみる」に 1件追加
・2023年2月11日 抄紙会社設立150年特設ページ オープン
・2023年2月1日 抄紙会社設立150年 特設ページ プレオープン
抄紙会社設立150年のロゴマークには、抄紙会社の開業式で飾られた小旗(当館蔵)のマークをデザインしました。
明治時代に抄紙会社があった場所を、現在の地図と比較して紹介するパンフレットです。
画像クリックでPDFが表示され、ダウンロードできます。
「渋沢栄一と近代製紙業 ―渋沢翁が語った草創期の困難と挑戦」
渋沢栄一が、抄紙会社、そして近代製紙業のはじまりについて後世に語った貴重な談話「王子製紙株式会社回顧談」を、注釈付きで全文翻刻しました。(販売価格:1000円(税込))
「改訂版 近代製紙産業と王子」
2008年に開催した企画展「近代製紙産業と王子」の展示図録の改訂版。北区王子における製紙産業の発展の歴史を分かりやすく紹介しています。(販売価格:750円(税込))
当館ミュージアムショップにて販売中です。
くわしくは、電話03-3916-2320か、お問い合わせフォームにてお問い合わせ下さい。